格差
- アーティスト: THE BACK HORN
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2006/04/19
- メディア: CD
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で、今日一日聞きまくってたわけなんですが…
う〜んと、いつも音楽関係については基本的に大甘評価だったりするんですよ。
特に自分の好きなバンドとかミュージシャンについてはね。
いや、駄作とは言わないっすよ。正直駄作ではないと思う。
でも…ちょっとなんか物足りない感が拭えない。
シングル3曲は良いんだよ。
ただ、それを支える他の収録曲がどうも弱い気がする。
一曲目がシングルだった『カオスダイバー』。これで一気に上がる。
その勢いでさらにガツーンと…行ききれない印象なんだよね。
2曲目の『アポトーシス』とか『浮世の波』とか、悪くないんだけど、シングルの後に
くるにはちょっと弱い。『浮世の波』の方は終盤で『ブラックホールバースデイ』の後で
オーラスへ向けての助走と考えるとまだ良いと思うんだけど、『アポトーシス』の方は
一曲目ガツーンときた後だから、少し乗り切れない感じがしてしまった。
過去を例にとるとね、一番勢いのあるシングルは2曲目か3曲目に置いてた。
ライブとか行く人はわかると思うんだけど、大体聴く流れとして、3曲目あたりで序盤の
盛り上がりがピークに達して、一息する感じになるのよ。
だからバックホーンに限らず、2、3曲目に一番勢いのある曲を持ってくる場合が多い
と、思うんだ。
だからと言って、1曲目に一番勢いのある曲を持ってくるって構成がまったく有り得ないか?
って言われるとそれは違うんだけど。
その場合は、2曲目思い切って落とす(クオリティじゃなくてね)っていう手と、同じくらい
勢いのある曲を続けるっていう手があると思うんだ。
で、今作の場合は明らかに前者ではないんだけど、後者としては少しばかし弱い気がする。
そこで何となく惰性…というか、緩い感じがしてしまった。
更に、シングル3曲と他の曲でなんか格差があるように感じてしまったのは、やっぱり、シングル
3曲がニューヨーク録音だったのに対して、他が国内録音っていう差がもしかすると、シングル
とそうじゃない曲っていうこと以上に出てしまったのかもしれない、という気もする。
あとは、バックホーン今転換期なのかな、という気もする。
やっぱり、初期からの特徴である、「やり場のない激情を吐き出してる感じ」、感情を直球で
ぶつけてくる感じとは少し変わってきてるのかな。
端的に言うと、良くも悪くも毒気が抜けて落ち着いてきたような。
『ホワイトノイズ』と『世界の果てで』なんて、綺麗過ぎて甘ったるくて気持ち悪いしw
バックホーンにしてはねw
その分全体的に“勢い”みたいなものが足りない…のが物足りないのかなぁ。
前作「ヘッドフォンチルドレン」が凄い勢いのあるアルバムだった所為もあるんだろうね。
そんな中でも『天気予報』みたいな遊び心と毒気に溢れた曲とかもまだあって、それは
すげー好きだけどね。
♪あーあっあー天気予報、やま、ない雨
これライブでやるかな?
やったらすげーなバックホーンw期待しておこうw