優先されるべきは

田中君はえらいと思うよ。
選り好みが許されるぐらいの実績と実力をもちつつ、プロならどこでもいいという謙虚で貪欲な姿勢。
楽天という超弱小球団に決まっても、不安でたまらないだろう内心は微塵も見せずに、まだ歴史の浅い
球団の歴史を作るんだという決意表明。
少し持ち上げすぎかもしれないけど、俺は気に入った。
これまで天邪鬼根性で冷めた目で田中君のこと見てたけど、これからは応援するよ。がんばれ!


近年ドラフトで問題に挙がる希望球団云々のこと。
今年も例外じゃなく、ソフトバンクと相思相愛とか報道されてた大嶺君がロッテの強行指名によって、
ちょっとひと悶着あるかもしれない。
そりゃ、ちょっと気になる球団とか、好きな球団とか人間だから好みはあるだろう。
でも、このドラフトという制度の下、どこのチームに行きたい、あの憧れの球団に入りたい。
そんな気持ちは我儘にすぎないんじゃないだろうか。
それとも、職業選択の自由から当然の権利だとでも言うんだろうか。
それじゃドラフト制度自体が成り立たない。
そもそも、プロに行けること自体がそれだけで素晴らしく幸せで幸運なことじゃないか。
なんか、そのこと、その謙虚さが、どこかに忘れ去られてしまってはいないだろうか。
そんなふうに感じてしまうのはただの妬みや羨望でひねくれた自分だけだろうか。


プロとしてやっていく。
そのこと自体がもう素晴らしいことで、凄いこと。
それ以上のことは必ずしも必要なことじゃないと思うけどな。
憧れと、自分が為すべきことは必ずしも一致しない。