端折られすぎ

テレ朝で「亡国のイージス」映画版をやってたので見た。
…
なにこれ。原作の魅力の百分の一も表現できてないんですけど。
一番重要な登場人物それぞれのバックグラウンドと、福井晴敏の主張というか持論、
その両方が最初っから最後まで何も語られないまま進行して終わってしまうので、
どうにもこうにも何がなんだか、何が言いたいんだか終始わかんないまま。
これ原作読んでない人ちゃんとストーリー理解できてるだろうか？
できてなくて普通だよ。
菊政はなんか理由もなにもなく殺されたようにしか思えないし、田所なんて空気じゃん。
それにやっぱり仙石が真田広之なのは絶対に違う。そんなカッコよくないって。
いや、カッコよくてもいいんだけど、もっと泥臭くて、もっと人間臭いんだよ。
中井貴一も悪くないんだけど、終盤はもっと狂気的な感じをむき出してほしかった。
インパクトが非常に薄いし、そこからテロリストの執念ってものが全然感じられないから。
いやぁ、ほんとこれ駄作だわ。
原作大ファンとしては…怒りっつうより、まぁスルーかなこれは。
ま、2時間半に全て詰め込もうってのが無理あるけどね。
それならそれでもうちょっとやり様があった気がするな。
せめて如月行の過去はもっと掘り下げないと。

いやほんと、今日見た人、映画館で見た人、面白いと思えた人、思えなかった人、
ともかく原作を一回最初っから最後まで読んでみて。絶対原作の方がいいからさ。
活字が苦手な人は漫画版もあるのでそれでも。