今から底上げを

'07J2第5節
湘南ベルマーレ(0-0)愛媛FC
得点者:なし


湘南ベルマーレ:1勝1敗3分、勝点6、総得点3総失点3、得失点差±0
得点内訳:アジエル石原直樹加藤望(各1点)
アシスト:坂本紘司アジエル財津俊一郎(各1アシスト)
警告累積:斉藤俊秀2、尾亦弘友希2、ジャーン1、坂本紘司1、財津俊一郎1、中町公祐1
次節出場停止:中町公祐(レッドカード)


もったいない。
それ以上に勝たなきゃいけない試合だった。
やはり序盤から連戦の疲れからか全体に動きが鈍かった印象。
それでも焦らず、崩されず折り返したまでは問題なく。
すべては中町の軽率さで崩れた。厳しいジャッジではあったけど。
それでも源気、原竜太を投入し、あくまでも勝ちに行くという姿勢は大いに買う。
しっかりとしたメッセージと意志がある交代策だったと思う。
惜しむらくはそれが機能しなかったこと。右サイドバックに入れられた源気は攻守共に中途半端。
坂本が広大な中盤を、最後尾をジャーンと斉藤が必死にカバーしているという状況で、
あまり無謀に前に出れなかったという気持ちはわからなくはないが、そのリスクを冒してでも
全力で前に行くことが必要だったはず。
石原はいくら疲れていようと最後の決定機は絶対に決めなきゃいけない。
柿本はアジエルと一回しっかりどういう動きをしたいのか、どう点を獲りにいくのか、
そこらへんを話し合って意志統一しろ。
そして、一番奮起を促したいのが中里。
今後上に絡んでいくためには中里がもっと攻守に多くの仕事をできるようにならないと。
守備の貢献だけじゃなく、もっと中盤でボールを収めて、展開していけるようにならないとダメ。
守備の安定が見える一方で足りない部分も浮き上がってきてる。
それを克服していくためにより一層のレベルアップが求められる。
レベルアップのためには経験と競争が必要だ。
中町の出場停止がある。尾亦は明らかに精彩を欠いている。FWも物足りない。
今からチーム全体を底上げしていくためにサブメンバーの起用する好機かもしれない。


と、あんまり悪いところだけ書いても仕方ないので。
開幕戦から言ってるけど、やっぱり金永基のフィードは良い。
まだ飛び出しに若干の遠慮と躊躇が見られることもあるが、試合を重ねるごとに
落ち着きと安定感が増してる。
斉藤、ジャーンのセンターバックコンビは言わずもがな。ほとんど隙がない。
そして誰よりも評価したいのが坂本。
運動量が凄い。守備でも貢献度と実効性がぐんぐん上がってる。
セレッソ戦の決勝ゴールのシーンに見られるように、スペースがあれば展開もできる。
中盤でプレスが激しい中でも捌けるようになればもっと安心して見られるようになりそう。


このように良い点が全くないわけじゃない。
だからこそ、今から対策を練っていかなければ絶対に終盤足枷となるであろう点を
しっかりと炙り出し、確実に手を打っていかなければ。
まだ道程は長い。