戸惑いと安堵と

THE BACK HORN

THE BACK HORN

バックホーン約1年ぶりのアルバム「THE BACK HORN」。
まず一度通して聞いた感想は、戸惑いと安堵が入り混じったような複雑な感じというか。
結構陽の曲と陰の曲の振れ幅っていうのは前から大きかったと思うんだけど、
今作はそれがいままで以上に大きいように感じた。
一曲目の“敗者の刑”がもろ陰でドロドロっとした感じで、これだよバックホーンとか思ったら、
二曲目の“ハロー”が気持ち悪くなるくらい明るい曲で正直ちょっと引いたぐらい。
それと、音的にいろいろ工夫したり詰め込んだりで、それが変化を生み出してるんだけど、
逆にいうと雑然としてしまっているような印象も。
歌詞においても栄純作詞の曲の比率が大幅に減った所為か、ややバラけた感じがする。
もちろんバックホーンらしさが無くなってるわけじゃなくて、むしろ「太陽の中の生活」に比べると
原初的なバックホーンらしさは戻ってきたりしてると思う。
でも、なんかもう一つ物足りなさがあるんだよな、今のところ。


まぁ、ぶっちゃけて言うと、“ハロー”と“フリージア”と“航海”と“シアター”が
イマイチ好きじゃねえなとw
“美しい名前”はめちゃくちゃ良いんだけどな。
終盤の“負うべき傷”→“声”→“理想”の流れもかなり良いし。