視線は高く

悔いがないわけがない。悔しくてたまらない。
守りきろうとして、守れなくて、攻め手すらろくに見いだせなくて、
あれだけ内容で技術的にも戦術的にも圧倒されて。
覚悟はしていたことだけれど、いざ現実として見せられると正直辛い。
今、湘南はJ2で勝ち抜くために戦っているわけで、現状その先のヴィジョンは
はっきり見えているとは言いづらい。
それは加藤望斉藤俊秀といった35歳を越えるベテランを重用していることからもわかる。
まずはJ2での結果というところに視線が置かれているから。
もちろん名前を挙げた2人の実力に疑問を持っているわけではないし、年齢から感じる
印象以上の働きをしてくれていると思う。
それにJ2での結果を最優先で求めるという現状の方針を完全に否定しようとは思わない。
しかし、広島の戦いぶりと、高萩や槙野に象徴されるような若手の成長による
チーム力の底上げ。
その成果を生んだ、ただJ2を勝ち抜くというだけではなく、J1で戦うという上を
しっかりと見据えた確固たるヴィジョンと妥協しない姿勢。
できるできないは別にして、見ている目標の差。それに向かい積み重ねてきた物の差。
わかってはいたけど、それをまざまざと見せ付けられてしまったのが悔しい。


が、
このままJ1上がってもどうこうとか、今言ってもしょうがない。
チャンスが目の前にあるんだから、死に物狂いで我武者羅になんとしても掴み取るしか。
今やれることはそれしかないんだから、全力でそれをやるしかない。
残り6試合全部勝つつもりで、いや、全部勝つ。
それくらいの覚悟決めて行くしかないんだって。