妄言はそろそろ止めてもらおうか

今日は深夜にアレが控えているので早めに書きたいことがあるので書いておく。
どうも最近犬飼サッカー協会会長の言っていることがおかしい。
シーズン秋春制への移行議論はまだいい。以前から提起されていることだし。
ただ、天皇杯のベストメンバー強制とか、ナビスコU-23にとか、正直時代錯誤というか、
そもそも認識がどこかおかしいとしか思えない。
ちょっと気になったので、仮にナビスコU-23だった場合どんな感じになるのか
軽く調べてみた。というか、すぐだるくなったので6チーム分データとったとこでやめたw
それでも結構顕著に分かると思う。


調べる上での前提条件:今季開催されたと仮定。すなわち1985年以降生まれが対象。
調べたチーム:J1の北から6チーム+ベルマーレ


札幌
U-23の人数:GK1人、DF4人、MF6人、FW4人
主な選手:GK佐藤優也、MF藤田征也上里一将西大伍、FW石井謙伍
鹿島
U-23の人数:GK1人、DF6人、MF6人、FW2人
主な選手:DF内田篤人伊野波雅彦、MF増田誓志、FW興梠慎三佐々木竜太
・この2チームは割りと充実してる方。なんとか形にはなりそうな感じではある。
浦和
U-23の人数:GK1人、DF4人、MF3人、FW4人、二種登録MF2人、FW1人
主な選手:DF堤俊輔、MF細貝萌梅崎司、FWエスクデロ

U-23の人数:GK1人、DF5人、MF3人、FW1人、二種登録DF1人、MF1人、特別指定DF1人
主な選手:DF鎌田次郎小林祐三、村上裕介、MF菅沼実、FW李忠成
・人数的にはなんとかなるが、出場経験のほとんどない選手が多数だったり、
ポジションごとに選手が偏っているので難しいところ。
大宮
U-23の人数:GK1人、DF3人、MF3人、FW2人
主な選手:DF田中輝和、MF土岐田洸平
千葉
U-23の人数:GK1人、DF1人、MF2人、FW2人
主な選手:MF米倉恒貴、FW青木孝太苔口卓也
・人数自体が足りない。ちなみに大宮は85年生まれが多く、来年実施と仮定すると計4人になる。
おまけ、湘南
U-23の人数:GK2人、DF2人、MF9人、FW2人、特別指定FW1人
主な選手:GK金永基、MF永里源気大山俊輔永田亮太、ナザ
・ヨンギは1985年1月生まれなのでギリギリ対象に。MF登録の原田、FW登録の島村は
現在DFやったりしてるようなので、一応トップと同じ形のチームは組めそう。


と、まぁ、チームによって差はある訳だけど、基本的にまともなチームが組めるかというと、
はっきり言って無理。ユースの選手で補充しなければならない上に、経験の少ない選手が
多いのでチームとして機能させることはまず不可能に近いだろう。
それはそれで仕方ないとして、育成目的でそういうレギュレーションで試合を組むのはいい。
しかし、賞金が懸かり、客から決して安くない代金を取るという中でそれをやるのはどうなのか。
試合のクオリティは当然下がる。そしてベストメンバー規定というものをわざわざ制定しておき
ながら自らそれを放棄するようなことになるんじゃないのか?
もし、若手育成の場を設けたいのであれば、現状、全く機能していないサテライトを
どうにかすればいいんじゃないだろうか。
しっかりとしたレギュレーションをサテライトに作ってやるなり、他にやり方があるだろう。


U-19が世界大会出場を逃すという痛恨の結果が示していることから、若手育成はこの先
日本サッカー会にとって最優先事項になっていくだろう。
そして、それに目を向けることは悪くない。むしろ正しい。
しかし、それに逆行するようにベストメンバーなどという若手の出場機会を奪うような主張を
示したと思いきや、ナビスコU-23の大会にするなどというクラブの事情を全く無視した上に、
スポンサーや観客側を軽視した案を強硬に主張してみたり。
一貫性があるようで、大きく矛盾している。
自らの主張を為されるのは構わないが、よく実情と整合性を考えて主張してもらえないか。
そして、強硬に推進することだけは絶対に止めてほしいと願ってやまない。