英断を求む

ものすごーく嫌な記憶を掘り出された鹿島vs川崎。
果たして、あのタイミングで中断、ノーゲームにすべき必然性があっただろうか。
確かにピッチ状態は劣悪なものになってしまっていた。
けれど、試合はもうすでに6分の5を消化し残り15分とロスタイム。
スコアも1-3で川崎がリード。
ピッチ状態は悪いが選手や観客の身に危険があったとは言えない。
天候によるピッチ状態の変化まで考慮してやるなんてできないし、
聞いたことがない。それは仕方ないことなんじゃないのか。
試合開始前からあの状態だったのならともかく。
大体あれくらいのピッチ状態での試合なんていくらでもあるだろ。
試合のクオリティは落ちてしまうがまるで何もできないわけではない。
状況の変化で試合が壊れてしまったとしても、それがフットボールだろ。
自然はどっちか片方に恣意的に味方することはないのだから。


直接的に言えば、アウェー川崎には何の利もなく、鹿島には利が大きい。
少なくとも1-3での敗戦が帳消しにされたのだから。
こんな不公平が許されていいのか。
先日の栃木vs横浜FCみたいに0-0で中断再試合なら、アウェー横浜に多少日程、
移動の不利が生まれるが、試合の決着という点では0-0だったのだから公平だ。
けれど、思い出したくもない湘南と鳥栖の例や、今回はスコアが動いている。
特に今回は1-3と差がついていた上、試合も残り75分ぐらいまで進行している。
となれば、その時点で負けている方が圧倒的に有益になる。
また0-0から仕切りなおせるのだから。
それってどう考えてもおかしいよ。
少なくとも川崎には何か救済措置がとられるべきじゃないだろうか。
鹿島から3点を奪いリードした素晴しい戦いぶりと努力をこのまま無に帰してしまう
ような余りにも酷い仕打ちで、逆に鹿島が得をするようなことはあってはならない。


最後に一つ一応言っておきたいのは、別に鹿島が悪いとは言ってないということ。
自然環境による試合の中断中止は仕方ないと思う。
ましてや試合開始後、試合途中での変化だったのだから尚更。
だから今回鹿島の運営が悪かったとかは問うつもりはない。
今回の問題点は本当に試合を中断中止すべき状況だったかどうかということだけ。
少なくともそういう状況だったとはとても思えない。
そして、そういう判断が為されてしまったのだから、どちらかがホームアウェーの
部分以外で利を大きく得るような事にはして欲しくないという希望がありますよ。
もし前例と同様になってしまうなら余りにも不公平でおかしくないですか。
ということです。
まぁ、感情論込みでちょっとぶっちゃけると、ノーゲームになって喜ぶんじゃねえよ
鹿島サポーターと言いたいですがw
意地とか誇りとか、こういう時にこそ表現すべきものじゃないの。
考え方はいろいろあって、負けは絶対に許されないという意味の意地や誇りも
あるのかもしれないけれど。