100%の守備

バルサvsインテル
最低2点を取らなければ勝てないという条件から、当然バルサの攻勢が
戦前から予想されていて、実際その通りになった。
ましてや前半のうちにインテルはMFモッタの退場で攻撃を完全に放棄し
100%全力で守備するという展開。
それでもバルサの攻撃を完全に凌ぎきるというのは限りなく不可能に
近いミッションだと思っていた。バルサが最後は突き破るだろうと。
しかし、インテルは守りきった。
一点こそ失ったものの、完全な決定機は数えるほど。
ディフェンスラインは最後の最後まで破綻せず、それ以前にバイタルエリア
最後までバルサに明け渡すことすら許さなかった。
決してバランスを崩さず、攻撃を受け止め、跳ね返す。
無理に飛び込むようなことはせず、バイタルを閉めることで決定的な崩しの
動作を徹底して防ぐ。
完全に意思統一され、組織立たせた完璧なディフェンス。
いくら揺さぶっても不動で、一番使いたいところは開かない。
さすがのバルサでも崩せなかった。
面白いかと問われれば正直面白みはない。
しかし、完璧に徹底され構築された組織は美しい。
それを作り上げることのできるモウリーニョという監督はやはり凄い。