テストなのか調整なのか

明日のコートジボワール戦は45分ハーフの通常の形式の後に
更に45分のゲームを行うことになったという。
これがW杯前最後の“強化”と銘打った試合でなければその方式も
理解し、賛同できるのだが。
本番前最後の“強化試合”。本番に挑むチームの形、やり方は
確実に定まったとは思えない現状。
サブメンバーの試合勘が…というが、実際起用されるメンバーは
かなり固定化されている。
そうした状況から考えると、こうした形のゲームでは得られる実は
少なくなってしまわないだろうか。
緩い条件でのテストは練習にすぎない。
本番に出来る限り近い条件で、厳しく、本番同様のことをやってこそ
初めて有用な形として結実するやり方と結果を得られるはず。


45分ハーフ+45分の形式でやるのなら、45分ハーフの部分は極力
選手交代も規定に近い人数に抑えて、できるだけ正式なゲームに
近い真剣勝負に近いものに双方同意してやってほしい。
練習、調整で済ませるゲームにだけはしてはいけないと思う。
コートジボワール側にそこまでの危機感があるかはわからないし、
こういう提案に乗ってきたということは、むしろ調整の意識が
強いであろうことが伺える。
しかし、日本は違う。
若手に経験を与えることは大事だ。
だが、それ以前に今はW杯で戦いを挑むために向かおうとしている時。
その戦う準備を削ってまでごくごく少数の若手に経験を与える必要が
本当にあるのか。


覚悟の度合いが透けて見える試合になりそうだ。